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血管炎および抗GBM 関連疾患

抗PR 3 抗体 | 抗MPO 抗体 | 抗GBM 抗体

 

抗PR 3 抗体

製品

製品番号

検査回数

EliA PR3 S*

 14-5536-01 12個×4本
Varelisa PR3 ANCA *    

* : 研究用試薬

 

抗原

抗好中球細胞質抗体(ANCA)は、細胞質 ANCA(cANCA)と核周囲 ANCA(pANCA)に細分されます。cANCA 反応の主要抗原は酵素プロテアーゼ3(PR3)です。

PR3 は、228個のアミノ酸残基から成る塩基性タンパク質で、セリン・プロテアーゼのトリプシンファミリーに属します。PR3 は、主に霊長類とヒトのみ発現し、エラスチン、ヘモグロビン、フィブロネクチン、ラミニンおよびⅣ型コラーゲンのタンパク質分解、抗菌作用など異なる機能を持っています。

Varelisa および EliAに用いられる PR3 は、ヒト好中球から精製されたものです。 

EliA PR3 S (sensitive) では、抗原は、検査感度を大幅に向上させるアンカー法を用い、ウェルに固相化されています。

疾患関連性、抗体陽性率および特異度

  • ウェゲナー肉芽腫症(疾患活動性による: 不活動性疾患では約 50%、WG の活動期ではほぼ 100%)、特異度 >95% 
  • 顕微鏡的多発性血管炎(ごく少数)
  • チャーグ・ストラウス症候群(10~30%) 
  • 結節性多発性動脈炎(8~10%)
  • 突発性半月体形成糸球体腎炎(30%)

上記疾患に関する情報
EliA PR3 S, MPO S

一般に、抗 MPO と抗 PR3 が同じ患者に同時に生じることはありません。明らかな PR3 活動性を持つ C-ANCA の検出は、小血管炎の壊死に99%特異的です。

どんな場合に測定が推奨されるか?

  • 以下の病状で生じる突発性全身性血管炎が疑われる場合
  • 紫斑、指先の壊死などといった目に見える血管病変の存在 
  • 上気道の壊死性炎症(WG)、非アレルギー性喘息を伴う過好酸球増加症(チャーグ・ストラウス症候群)などといった事実上典型的な症状の存在 
  • 急速に進行する糸球体腎炎
  • 同定可能な原因また局在性のない、発熱、ESR および C 反応タンパク質の抗体価の上昇といった症状および徴候の存在

抗体のアイソタイプ

IgG

検出方法

ELISA(PR3 で固相化したもの)または間接免疫蛍光検査法(IIF)cANCA 陽性血清の90%は PR3 ELISA でも陽性を示し、その逆も同様です。

参考文献

  • Gross WL, Csernok E, Szymkowiak CH (1996) Antineutrophil cytoplasmic autoantibodies with specificity for proteinase 3. In: Peter JB, Shoenfeld Y (eds.) Autoantibodies, pp 61-67, Elsevier, Amsterdam 
  • Harris A, Chang G, Vadas M, Gillis D (1999) ELISA is the superior method for detecting antineutrophil cytoplasmic antibodies in the diagnosis of systemic necrotizing vasculitis. J Clin Pathol 52, 670-676 
  • Boomsma MM, Stegeman CA, ven der Leij MJ (2000) Prediction of relapses in Wegener's granulomatosis by measurement of antineutrophil cytoplasmic antibody levels. Arthritis Rheum 43, 2025-2033 

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抗MPO 抗体

製品

製品番号

検査回数

EliA MPOs* 14-5537-01 12個×4本

Varelisa MPO ANCA*

   

* : 研究用試薬

 

抗原

抗好中球細胞質抗体(ANCA)は、細胞質 ANCA(cANCA)と核周囲 ANCA(pANCA)に細分されます。pANCA 反応の主要抗原は酵素ミエロペルオキシダーゼ(MPO)です。MPO は、好中球のアズール顆粒内に存在し、そのマーカー酵素のひとつです。MPO は、次亜塩素酸の生成を触媒し、次亜塩素酸は貪食された細菌およびウイルスの滅菌に効果があります。

MPO は、好中性顆粒球のタンパク質全体のほぼ5%を構成しています。MPO は、分子量およそ140 kDa で二量体として共有結合しています。

Varelisa および EliAに用いられる MPO は、ヒト好中球から精製されたものです。

抗体の特異度および陽性率

  • 免疫沈降物のない(=pauci-immune 型)特発性壊死性糸球体腎炎および半月体形成性糸球体腎炎(およそ65%の陽性率)
  • 顕微鏡的多発性血管炎(45%)
  • チャーグ・ストラウス症候群(約60%)
  • ウェゲナー肉芽腫症、WG(10%)
  • 結節性多発性動脈炎(約15%)
  • グッドパスチャー症候群(約30~40%)
  • SLE(約8%)、しかし薬剤誘発性エリテマトーデスでより一般的に認められます

上記疾患に関する情報
EliA PR3 S, MPO S

一般に、抗 MPO抗体 と抗 PR3抗体 が同じ患者に共存することはありません。明らかな MPO 活動性を持つ p-ANCA の検出は、小血管炎の壊死に99%特異的です。その一方、MPO 反応が陰性あるいは低陽性の p-ANCA は、血管炎とは関連していません。

疾患活動性

再発の相対リスクは、ANCA 陽性度に伴い増加します。

以下の各情況における危険因子 相対リスク
ANCA 陽性 10%
ANCA 値の増加 19%
治療の中止 2.4%

表:ANCA 値の持続または上昇は、治療判断に影響を及ぼしてしかるべきです。(2002年、ジュネーブでの Jayne J の発表に含まれたデータ)

ANCA抗体価は、疾患の寛解期より活動期に高くなります。

どんな場合に測定が推奨されるか?

  • 以下の病状で生じる突発性全身性血管炎が疑われる場合
  • 紫斑、指先の壊死などといった目に見える血管病変の存在
  • 上気道の壊死性炎症(WG)、非アレルギー性喘息を伴う過好酸球増加症(チャーグ・ストラウス症候群)などといった事実上典型的な症状の存在 
  • 急速に進行する糸球体腎炎
  • 同定可能な原因また局在性のない、発熱、ESR および C 反応タンパク質濃度の上昇といった症状および徴候の存在

抗体のアイソタイプ

IgG

参考文献

  • Kallenberg CGM (1996) Antineutrophil cytoplasmic autoantibodies with specificity for myeloperoxidase. In: Peter JB, Shoenfeld Y (eds.) Autoantibodies, pp 53-60, Elsevier, Amsterdam 
  • Harris A, Chang G, Vadas M, Gillis D (1999) ELISA is the superior method for detecting antineutrophil cytoplasmic antibodies in the diagnosis of systemic necrotizing vasculitis. J Clin Pathol 52, 670-676 
  • Savage COS, Harper L, Cockwell P, Adu D, Howie AJ (2000) ABC of arterial and vascular disease - Vasculitis. Br Med J 320, 1326-1328

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抗GBM 抗体

製品

製品番号

検査回数

Varelisa GBM Antibodies*

   
エリア GBM 抗原ウェル 2本パック 14-5514-10

12個×2本

* : 研究用試薬

 

抗原

腎臓の糸球体基底膜(GBM)の主な機能は、血液の限外ろ過です。Ⅳ型コラーゲンは、GBM の構成要素のひとつで、自己会合特性を持ち、他の基底膜分子を統合するマトリックスを形成します。Ⅳ型コラーゲンはα鎖の3つのサブユニットから成る三量体を形成します。抗GBM 抗体は、天然構造においてタンパク構造内に隠されている、いわゆる「非膠原性領域」(NCI 領域)のエピトープに向けられるため、抗GBM 抗体の検出には変性抗原を用いる必要があります。

Varelisa GBM Antibodies および エリア GBM は、 IV 型コラーゲンα-3鎖のリコンビナント抗原 NCI 領域を初めて用いたアッセイです。

抗体の特異度および陽性率

  • 急速に進行する糸球体腎炎(肺出血の有無は問わない)(15%)
  • グッドパスチャー症候群(3つの特異的基準のひとつ)
  • ANCA 関連 血管炎

グッドパスチャー症候群に関する情報

グッドパスチャー症候群においては、腎障害が極度に進行する前に治療を開始することが重要です。従って早期発見は必須であり、高感度アッセイにより診断の確定が可能です。

疾患活動性

明らかな臨床的寛解期にある患者において、比較的高い抗体価が持続することもあり、抗体価は1年ほどかけて徐々にしか下降しません。一般的に、移植者に疾患が再発するのを避けるため、腎移植は抗体価が陰性になるまで延期する必要があります。 

どんな場合に測定が推奨されるか?

  • グッドパスチャー症候群が疑われる場合
  • 糸球体腎炎患者
  • ANCA の検査結果が陽性
  • 腎移植前:急性腎不全を起こす危険性の高さの指標

抗体のアイソタイプ

IgG

参考文献

  • Hellmark T, Segelmark M, Bygren P, Wieslander J (1996) Glomerular basement membrane autoantibodies. In: Peter JB, Shoenfeld Y (eds.) Autoantibodies, pp 291-298, Elsevier, Amsterdam 
  • Kluth DC, Rees AJ (1999) Anti-glomerular basement membrane disease. J Am Soc Nephrol 10, 2446-2453 
  • Gibson IW, More IAR (1998) Glomerular pathology: Recent advances. J Pathol 184, 123-129

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