ImmunoCAP Tryptase は、肥満細胞の活性化によって血清中に放出されたトリプターゼの濃度を測定します。 肥満細胞は、アレルギー反応において重要や役割を果たし、炎症状態で増加します。肥満細胞は活性化すると、アナフィラキシー等のアレルギー反応を引き起こす様々な伝達物質を放出します。こうした伝達物質にはトリプターゼやヒスタミンが含まれます。
アナフィラキシー反応の後に生じる一過性のトリプターゼ濃度上昇は、アレルギー反応程度の特定および評価に役立つと報告されています。 トリプターゼの基礎値が高値の場合は、肥満細胞腫の可能性があります。
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トリプターゼは、以下の状況では鼻腔液中でも上昇します。
正常参考値について
トリプターゼ濃度の上昇は通常、アナフィラキシー反応後3~6時間でも検出可能です。トリプターゼ濃度は放出後12~14時間以内に平常に戻ります。
検体はできれば、肥満細胞の活性化を引き起こしたと疑われる事象の後15分から3時間の間に採取される必要があります。
健常者126人(男性61人、女性65人、年齢12~61歳)を対象にした研究で、幾何平均は 3.8 µg/l 、95パーセンタイル値は 11.4 µg/l という測定値が示されました。

検体の採取および作成
血液採取
血液は静脈採血され凝固させた後、遠心分離機で血清を分離する必要があります。検体はできれば、肥満細胞の活性化を引き起こしたと疑われる事象の後15分から3時間の間に採取される必要があります。
トリプターゼ濃度の上昇は通常、反応後3~6時でも検出可能です。トリプターゼ濃度は放出後12~14時間以内に平常に戻ります。
血清検体の保管
検体は、輸送する場合、2日間は室温(RT)で保管可能です。採取後5日以内に測定する場合は、2~8℃で保管してください。検体の保管期間がそれ以上になる場合は、-20℃から-70℃で保管してください。
血漿検体
血漿検体は測定の結果、血清検体と同様の結果をもたらすことが分かっています。
鼻洗浄液
ImmunoCAP Tryptase で使用する鼻洗浄液検体は、希釈したもの・未希釈のもの、どちらでも構いません。 希釈には、ImmunoCAP IgE/ECP/Tryptase Diluent をお使いください。 文献には鼻洗浄液検体の採取法は数種類記載されています。ImmunoCAP Tryptase の採取検体は使用説明書に従い、分析してください。
参考文献
- Hogan AD, Schwartz LB. Markers of mast cell degranulation. Methods 1997; 13: 43-52.
- Rasp G, Hochstrasser K. Tryptase in nasal fluid is a useful marker of allergic rhinitis. Allergy 1993; 48: 72-74.
- Rasp G, Enander I. Mast cell activation in vivo measured by nasal fluid tryptase. XVI Eur Congr Allergology Clin Immunol, ECACI 95.
- Schwartz LB, Bradford TR, Rouse C, Irani A- M, Van der Zwan JK, Van der Linden P-W G. Development of a new, more sensitive immunoassay for human tryptase: use in systematic anaphylaxis. J Allergy Clin Immunol 1994;14(3):190-204.