イムノキャップ ECP は、血清中の好酸球塩基性タンパク(ECP)を測定します。 好酸球塩基タンパク質は、喘息に関連する炎症を引き起こす主な原因です。気道内の好酸球が活性化されると、脱顆粒を起こし、ECPをはじめとする顆粒タンパクが気道上皮の損傷を引き起こします。これは、気道の慢性炎症につながることもあります。
好酸球性の炎症のある喘息患者は、血清中、気管支肺胞液および(誘発)喀痰など ECPが上昇しています。血清 ECP 値は炎症の徴候であり、これは喘息患者にとって症状悪化のリスク要因の1つです。
喘息の治療は、慢性的かつ持続性の気道炎症を抑制することです。血清中の ECP を測定することは、気道炎症の程度を評価し、疾患経過を追跡する客観的かつ直接的な方法の1つです。
ECP 血清測定は以下の目的で利用可能です。
- 喘息における炎症のモニタリング
- 喘息におけるコルチコステロイド治療の指導
- 薬剤コンプライアンス
検体の採取について
血液採血官、凝固時間、温度といったパラメーターは、血清検体中のECP濃度に影響をあたえるため、一定の条件で実施してください。
- 採血管は、採血量3mLのテルモ社製ベノジェクト(R)II真空採血管(コード番号:VP-AS073K)
- 採血容量は2.5~3.0mLが適量である
- 採血後、採血管を5回軽く転倒混和する
- 24℃~28℃に60~120分間放置する (このときの放置時間はできるだけ一定にする)
- 放置後、1000~1300×gで10分間遠心分離する(1回)
- 血清は血清保存用試験管に移す (血清保存用試験管はポリスチレンまたはポリプロピレン試験管を用いる)
重要事項
あらゆる診断検査同様、最終的な臨床診断は単一の検査法による結果のみを基準に下すべきではありません。医師は、あらゆる臨床所見および検査所見を評価した上で、診断を下す必要があります。